先週の土曜日、第13回 鹿児島大学保健医療研究会に参加してきました!

こちらは、13年前に、医学部の5つの講座(予防歯科学、疫学、衛生学、医療情報学、地域看護学)に在籍されていた先生方によって始められた研究会です。

今回から法医学分野と成育看護学(根路銘先生)の先生方もご参加されるとのことで、長く続けることでの意味の広がりを感じる今日この頃でございます。当方も「授業『離島保健活動論』に関する一考察」について20分間発表して参りました!20分で質疑応答を含むはずが、18分20秒話してしまいました・・・。前向きに反省中です。

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さて、そのご縁をうけて、法医学分野の林 敬人先生より、第2回日本法医学病理学会学術集会ご案内をいただきました。

特に、児童虐待に関連する講話開催されるということで、是非みなさまへもお知らせさせていただきます。

参加希望の方は、①お名前(フリガナ)、②所属、③出席希望:学術集会・懇親会を添えて、森まで8月30日16:00までにご連絡ください。ちなみに、以降も参加申し込みは一応はできるそうですので、直前でもぜひ行きたい!という場合は、お知らせください。窓口になります。

✉→ moriryu☆health.nop.kagoshima-u.ac.jp(☆→@に変換)

【学会名】第2回日本法医学病理学会学術集会

【日   時】令和元年9月6日(金)13:00~7日(土)正午

【場   所】鹿児島市民文化ホール

【内   容】児童虐待に関するシンポジウムは6日16時~18時

鹿児島や全国の現状なども含め、大変興味深いお話が聴けると思います。

法医学者や医師 虐待問題で議論

NHKでシンポジウムの様子が取材されておりましたので、こちらにも添えておきます。

詳細は伏せまずが、臨床医(眼科医・脳外科医)や歯科医師、法学者の先生方からのお話を伺うことができたことは大変貴重だったと思っています。「救えるタイミングは絶対にあった」という脳外科医の先生の言葉に、身につまされる思いがしました。この言葉を受けて、支援の過程を振り返る際も「どう動いたか?どうしたか?」という検証も勿論大切ですが、「救えたであろうタイミングはどこにあったか?」という視点での振り返りは、非常に重要であるように思いました。2名の4年生と一緒に参加してきましたが、衝撃を受けたとともに、きっと多くの学びを得る機会になったのではないかと思っています。私自身も、まだ十分消化しきれないほどです・・・。

・・・以下は、学びメモです。

「子どもの死因究明制度」の構築に関する質問主意書 平成二十八年五月九日提出

子どもの虐待死が発生するたびに緊急対策や再発防止の取り組みが議論になり、先月二十五日には厚生労働省が児童虐待への対応強化のため、児童福祉司などの専門職を現在の四千三百十人から二千十九年度までに千百二十人増やす「児童相談所強化プラン」を発表した。専門職の増員や警察との連携強化、一時保護所の環境改善などが盛り込まれたことは、一定の評価をしたい。
 一方、こうしたいわば予防のための対策強化に対して、死因究明のシステムは確立されておらず、「虐待死見逃しの可能性」が指摘されている。先の報告書でも、前年の二千十二年度は五十一人であったことから、三十六人は大幅に減ったように見えるが、わが国の不十分な死因究明体制を見ると単純には肯定できない。(略)子どもの死亡全体の把握と検証が必要と考えられるが、わが国にはそのために必要な情報を収集し分析する機関はいまだ存在しない

幼い命の「予防可能な死」を減らすために大人たちができること

子どもが亡くなるということは、地域社会にとって大きなインパクトのあるイレギュラーな出来事であり、家族・親族や関係した人々の悲しみは計り知れません。しかし日本では、死を文化的に忌み嫌う傾向が強く、アンタッチャブルな出来事として目を背けてしまい、また死亡事例を検証することを「犯人捜し」のようにとらえてしまう傾向にありました。しかしそのような社会では残念ながら、子どもの死亡を防ぐための知見は蓄積されません。

(CDRの意義は)もちろん、予防可能な死は虐待に限ったものではありません。事故、自殺、医療提供体制の問題、死因究明の質の向上の問題など、全ての子どもの死亡事例について、CDRは検証します。
 たとえば、ベランダからの転落防止についても、足元に物を置かない、柵の高さを変えるなど、改善できる要素を、保健活動などを通してアナウンスしていくことが必要です。よく転落死のニュースを耳にしますが、日本では子どもが年間、転落で何人死亡していて、そこから推計すれば、各県では何人が転落死する可能性があると、CDRを通して具体的に示していく。

日本でCDRが根付くには?CDRを現実の体制としていくためには、地域が鍵を握っています。アメリカでCDRが法制化された背景には、草の根からの盛り上がりがありました。市民の間に、子どもは社会全体で大切にするべきものだという意識、子どもの人権を重視する意識が根付いていたことが大きいでしょう。一方、日本ではこれだけ虐待死が報道されても、他人事という感覚が強い。そこには日本人独特の「文化」がある、と私は見ています。
 日本人は、「他人に迷惑をかけるな」と育てられます。その裏返しは「自分に迷惑をかけてくれるなよ」です。

 

なお、9月16日の映画も引きつづき募集中です!興味のある方はこちら

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